CDの買い(借り)方

 このHPでジャズのABCを知ったら、早速CDショップ(レンタルショップ)にジャズCDを買い(借り)に行こう。何はともあれ、ジャズは出来るだけ多くのCDを聴いて貰わない事には話にならないからだ。しかし、実際に私の講義で受講されている方や入門者の方とお話すると、意外とジャズCDの買い(借り)方がよく解らないという人が多い。そこで簡単なジャズCD購入(レンタル)法をお教えしよう。私でも、CDを買う時は店頭で手に取ってから買う場合と、あらかじめ何を買うか心積もりして行く場合とがある。勿論実際は、事前に決めた数点、そしてたまたま店頭で気に入ったもの数点、という事になるのだが、その各々のケースについて分けてみると次のようになる。
 先ず事前に決めるというのは、例えば雑誌等見て、取り合えず『サキソフォン・コロッサス』と『サムシン・エルス』の二枚を買って(借りて)みよう、という場合。その時一番確実なのは、日本盤の場合は「ビクターエンタテインメント」「東芝EMI」といったレコード会社名と、出来ればアルバム番号を控えて行きます。アルバム番号というのは、レコード会社が製品を管理するためにつけている通し番号で、大概レコード会社の略号のアルファベットと数字の組み合わせになっています。例えば「VICJ-5069」「TOCJ-9001」といった具合です。
 この番号を控えるのは面倒と言えば面倒なのだが、タワーレコードのような大きなショップがある都市ならいいが、地方など、いわゆる町のレコード屋さんしかない場合、そこに現物が無い場合が往々にしてある。おまけに定員さんもジャズに詳しくなかったりすると、話が通じなくて困る事が多い。また、最近は大手レコードショップとの差別化で昔は各ジャンルの物を置いていたが演歌物しか取り扱っていない店も増えてきているのが現実だ。そこでこの番号が威力を発揮するのだ。これさえ伝えておけば、ジャズのジャの字も知らない定員さんでも自動的に目的地に辿り着け、注文も確実に伝達される。そうなのです、購入する場合、現物が無ければ注文すれば良いのです。何日か待たされるが、書物の注文と同じで、廃盤になっていなければ確実に入手できるので、この注文法をおっくうがらずに実行する事です。また、最近はネット通販でも買えるのでわざわざ店頭に行かなくても良く、この番号を記録しておけばすぐに見つけられる。
 この手の事務仕事が嫌いで、あったものをすぐ買いたいという方でも、ミュージシャン名と、アルバム・タイトルだけは控えておいた方が良い。というのは、ジャズの場合、似たようなタイトル、例えば「ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」なんて代物は、大物だけでもソニー・ロリンズジョン・コルトレーンビル・エヴァンスと何枚もあるので、必ず「誰の」と特定しないと、お店の人に聞いても要領を得なくなる。実は私も自分の所有しているアルバムはミュージシャン名、タイトル、レコード会社とアルバム番号をPCに控えていて、新しく買い足したら順次リストに足していくようにしている。また、私の出演しているFM番組のグログにもその時にかけたアルバム番号は書いているので、リスナーの方が放送後に問い合わせされたり、リクエストされたりする時に便利なようにしている。
cf:http://www.fm-genki.com/program/jazz/